銅の板で世界に一つの作品を。「Copper」のワークショップ

銅の板は加工しやすく、ものづくりの経験が少ない方でも楽しく作品作りができます。今回は、ワークショップに参加してくれたご家族のレポートをお届けします。

· ワークショップ

今回のゲストは奈良県からお越しいただいたファミリー。

ご夫婦はかれこれ20年間、夏休みに岡山県の県北に滞在されているそうで、お子さんが生まれた後も毎年恒例の行事を家族で楽しんでいる素敵なファミリーです。

さて、ワークショップを始める前にまずはいつも通り、リファと一緒に我が家の周りの森の散歩を楽しんでもらいました。西粟倉の自然を知って欲しいのはもちろんですが、ものづくりには心の余白が大事。

リファも晴れていればほぼ毎日森を歩き、心の中をリセットしたり、インスピレーションを得たりしています。この日は雨上がりで地面が少し濡れていましたが、マイナスイオンたっぷりの森にふれ、皆さん準備万端!(のはず!)

森の散歩が終わった後は、リファからワークショップに関する簡単な説明をします。

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銅の板は曲げやすくカットしやすいうえに、模様も簡単に付けやすいのが特徴です。作業自体は難しいものではないので、自分がイメージしたものを生み出すことができます。

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何を作ろうか悩んでいた娘さんたち。目の前に銅の形からイメージできるものを作ろうか、好きな形のものを作ろうか...

copperで特に大事なのは制作前のデザイン!お母さんとじっくり考え、デザインを描いては消して、描いては消してを繰り返していました。

イメージを具現化するのもワークショップの大事な時間。どんなデザインが生まれるのか、リファもアドバイスをしながら見守ります。

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時間をかけてデザインを考え終えたゲストさん。次はいよいよ形にしていきます。まずは銅にペンで下書きをし、周りをカットします。

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慣れない機械を扱うのに、ゲストさん最初は苦戦していました。

「銅を切る」という経験はゲストさんはじめ多くの方がしてきていないはず。誰でも最初はコツをつかむのに苦労するかもしれませんが、だんだんと銅の性質や体の使い方がわかってきます。ゲストさんも例外ではありませんでした。

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作業を進めていくと集中力が高まり、みなさん段々と無言になっていきます。銅と向き合い、自分の理想の形に近づけていく真剣な姿がとても印象的でした。

じっくり、粘り強く銅をカットし終えたゲストさん。達成感を少し味わった後は、周りをヤスリで磨いていきます。

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銅は木と違って削りにくく、ゲストさんファミリーも苦戦していました。が、やはり時間が経つにつれてコツを掴みはじめます。時にリファのサポートも借りて、黙々と作業を進めるゲストさん。この工程が終われば後は仕上げるだけ!頑張れ〜〜!

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ヤスリをかけ終えたら、後は模様をつけたり、好きな形に曲げたり、仕上げに入ります。

この工程がcopperでは一番楽しいところ!

作品を作る際には遊び心を入れつつ、その作品がどうなりたいのかを探っていくリファ。「真剣に。でも遊びながら、楽しく!」と声をかけます。

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ファミリーの中でも一番初めにデザインを考え終えたお母さん。作成前からイメージがはっきりしていた分、仕上げに迷いがありませんでした。あっという間に完成形に近づいていきます。

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デザインを考えるのに苦労していた娘さんたちも、完成形が見えてきた分「もっとこうしたい」と、仕上げにこだわっていました。

そして、、、

完成した作品がこちらです!

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真ん中の作品はママさんの作品。木をイメージしてピアススタンドを作られました。途中、苦戦する娘さんたちに気を配り、声をかけながらも、ご自身の作品を躊躇なく完成に近づけていたママさん。創造性の豊かな作品に仕上がり、リファも驚いていました。

クローバーと羽のアクセサリーは娘さんたちの作品。途中銅の扱いに苦労しながらも、丁寧に確実に作品を作り上げました。

 

〜ワークショップを終えて〜

毎年夏休みはかかさずに家族での特別な時間を過ごしているゲストさんファミリー。

作品を作っている最中、お母さんが娘さんに「ええやん!」と声をかけたり、お父さんは遠くから見守ったり、時には散歩に出かけたり、娘さん同士は「むずいわ」と言いながらも黙々と作業をしたり...。

ご家族のありのままの姿が見れた気がして、とても幸せな時間が工房Kodamaに流れていた気がします。

「家族の創造性をシェアできる」そんな特別な時間を、これからもたくさんのご家族に提供できたら嬉しいです。